leoundmax’s diary

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出羽守がモノ申す(5)主治医、弁護士、税理士 その2

お久しぶりです。

 

久しぶりに「モノ」もうしたくなって古いブロクを更新する出羽守でありますが。

一気に書かないといけなかったのに、3年も中断してしまったので、その2とか言ってその1とはかみ合わない点もあるかもしれませんが、そのあたりはご容赦を。

 

今回の出羽守は、「ドイツでわ」かどうか自分でも不確かな人伝の話ですが。

時代は90年代、場所はミュンヘン、(当時は在住日本人が2000人)そんな割と狭い中で、同世代の日本人とのおつきあいで知ったことですが。

 

日本では、「ピル」(経口避妊薬)が簡単には手に入らない時代で。(今のこと知ってる方教えてください)日本では避妊というと、「XX外射精」というたんに「イメージ避妊」でしかないと言われる最も危険な方法、あるいは、「コンドーム」によるものが主流。ピルは公認されてないので、入手が困難な上、既婚者、出産経験のある人向けに作られたものが多いので、その後の出産を望まないことが前提の非常に強いものが主流であるとのこと。

 

ドイツ出羽。少なくとも私の周りでは、女の子のお母さんは、初潮が始まったらすぐに子供を婦人科に連れて行くのが当たり前、と聞いておりました。当時自分は独身で娘がいるわけでないし、自分自身はとうに初潮の時代を通り越していましたが、それでも主治医とは別に婦人科には通っていました。これは非常に大事なこと。要するに女性にとってとても大事な体の変化、「初潮」「出産」「閉経」という人生の3大イベントを上手に過ごすか、下手に過ごすかで一生の体を左右するという(私が関わったガン予防専門家の話)教えから言っても、とにかく、自分の(あるいは娘の)体について、まず基本的なチェックをしてもらうという意味でも、婦人科の診察はとても有効。

 

病気になって初めて医者に行くよりは、普段から医者にメンテナンスをしてもらった方が緊急時の対処が違うという意味でも。

 

そして、初潮がきたらまず主治医的な婦人科の医者を見つけて(大抵は母親のかかりつけでしょうが)定期的に検診をしてもらい、やがて「お年頃」になればピルを処方してもらう。それは、もちろんその後の出産も前提としているし、体が若いときにでるホルモンのバランスなども考慮されている「一人一人」のコンディションに合わせた処方であり。そのためにも半年に一度の診察が義務付けられており、それは女性にとっては非常に必要なこと。

 

あるマタニティー雑誌(日本の)で読んだ記事。妊娠したかな?というときに産婦人科で診察を受けたらどうも子宮か何かにそもそもの異常があった。しかし、妊娠しているので、レントゲンなどが使えない。出産まで本当に生きた心地がしなかった。というような話で。ドイツの場合は、「妊娠したかも」で初めて婦人科に行くケースは少なく(少なくとも私が知人たちから聞いた話では)そもそも初潮があり、性体験があるなしに関わらず、自分の体のメンテナンスとして婦人科に定期的に診察を受けていれば、その時点で子宮などの異常は発見されるわけで。

 

確かに婦人科の検診というのは、「愉快なものじゃない」のではありますが。そこは自分の体のことを知るためにもやはり必要なことではないかと。

 

ピルにもソフトなものハードなもの、生理不順を緩和させるためのものなど、いろいろあるそうです。その人の体に合わせて、あるいは、その時々の副作用の様子などを観察して、医者は半年ごとに処方を出し、薬局で入手する(医薬分業ですから)。時々、外国人の女の子でどうしてもピルが欲しいと言って、他人の処方を使って買うとか、他人のピルをもらうとかする子がいるようですが、それは本当に危険。市販の風邪薬やビタミン剤とはワケが違うのです。

 

出産後も、最初の生理が来る前に飲むピルとか、そのあとのピルとか、本当に体の状態に合わせていろいろあるのです。そして、最終的に家族計画として子供を望まない場合は、別の避妊方法もあり、それらは家族で話す(夫・パートナー)ことが前提であっても最終的には、医者に相談して一番良い方法をとる。

 

全ての「避妊」はパートナーの合意の上であっても、最終的には、女性と医療のガッチリとしたガードによる。そのことには男性も理解を示すべきで。結婚していないとか、一回きりだとか、関係なく、性関係を結ぶからには、両者が「生まれてくるであろう生命」に対して真摯に向き合い、対処をするべきであり。

 

これらのこと考えていると、もちろん若気の至りとか、ピルの飲み忘れとかいろいろあるものの、基本的に「若い男女がセックスするのは当たり前でしょう」という前提が最初からあるドイツと(男の子が家に女の子を連れてきたら親は遠慮して部屋の前をウロウロしないとか)いい年頃でも未婚の男女はこそこそとセックスするとか、ラブホを使わないといけないという事情が(多分)ある日本とはだいぶ違うワケです。

 

高校生がブログでピルのことを書くと同世代の中高生から熱いエールや感謝の言葉が寄せられる反面、「高校生のくせにピルなんか買って」いう批判的なコメントが来るという。

 

私に言わせたら「高校生にもなってピルも使ってないなんて」ですよ。

まあ、その前に産婦人科での定期的な検診を大前提としていただきたいものですが。

 

(続く)