読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

leoundmax’s diary

Twitter アカウント@leoundmax

出羽守がモノ申す(4)主治医、弁護士、税理士 その1

私が、最初にドイツに住民登録したのは、80年代なのですが、最初は大学生の学部生のときに1年休学して8ヶ月の滞在。ドイツ家庭にホームステイしていました。その後、一旦日本に戻り、大学卒業したり、就職したり、修士課程にいったりとごちゃごちゃあって、ちょっと仕事を休んで(1、2年のつもり)ドイツの大学にも在籍あるいは、聴講生として授業(ゼミナール)に参加したいな、と渡航したのが80年代の後半。一番最初は語学学校の手続きを3ヶ月分、日本で通っていたドイツ語学院がビザをとってくれて、ドイツに入国。最初の住所登録は「ローテンブルク o.d. タウバー」でした。語学学校の手配してくれた家庭にホームステイ(といっても家族となにかコンタクトがあるわけじゃなくて、単に部屋を一つ間借りしているだけ)。そのあと、日本ですでに契約していたミュンヘンのアパートに移りました。

 

語学コースが最初が1ヶ月、次が2ヶ月で、8月末に試験があり、それで大学に入学できるかどうかと。それでミュンヘン以外に3つの大学に応募していたのだけど、2つは問題なくOK、2つは語学試験あるいは、大学の開講する留学生のためのドイツ語講座に参加とか、いろいろあって、まあめでたくミュンヘンの大学に通えることがきまり、11月からいよいよ新学期というあたりで、もうだんだん具合が悪くなってきたんです。それまでのストレスなのか、季節が夏から突然、冬に突入してということもあってか。たとえば体のあちこちにジンマシンがでたり、視力が急激に落ちたり。で、まあ、そのころお世話になっていた大学教授(日本から1年の研究休暇でドイツにいらしていた日本人の方)に相談したところすぐに医者に行ったほうがいいいよ、という。

 

日本でもあまり医者に行ったことがなかったし、言葉も全然まだまだで、医者なんてどうしたらいいのか、と不安。当時はお金もないし、発想として「通訳を雇う」なんていうのは駐在の方など(上のクラスの人たちの話)とか思っていたので、とりあえず、その大学教授に良さげなお医者さんを紹介してもらって診てもらうことにしました。その医者は、教授が教授の家の大家さん(とても親切でやさしいおばあちゃま)に紹介してもらったという。で、わたしはそのおばあちゃまを直接知っているわけではないので、とりあえず教授の名前を出して、紹介された言いました。

 

実際にドイツ出羽、医者などに行くときに回りの信頼おける方の紹介というのが、多いのではないでしょうか?多くのドイツ人家庭の場合は、すでにその一家には代々とはいわないまでも、子供のときからのかかりつけの家庭医がいて、その医者はその家族のことなどよく把握している。病気の中には遺伝的な要素もあるのだろうから、家族を知っていることは医者にとっても判断の幅を広げるだろうし、処方したり、治療にしても、遺伝だけじゃなくて、その一人一人のライフスタイル、どういう職業か(立ち仕事が多い、座りっぱなし、時間の拘束が長い、不規則、夜勤があるなど)また、どういう考えなのか(なるべく楽してさくっと月給だけもらえばいいや、なのか。ライフワークとして仕事に取り組んでいるとか、わたしのように授業は絶対に休みたくないと思っているとか)家庭医は把握していてくれるので、毎回の診察で、症状や状態は違うにしても、治療にあたっては、わりと患者側の気持ちにそったアドバイスをしてくれる。

 

留学生1年目の家庭医は教授の紹介で住んでいる地域からはちょっと離れていてそのあとはあまり利用しなかったと思いますが。それでもジンマシンに関しては、皮膚科を紹介してくれたし、眼科では、視力検査をしてメガネを作ったりとか、その11月から12月ごろいろいろな医者に通ったと記憶しています。最初の家庭医が、それぞれのお医者さんを紹介してくれて「Überweisung」してくれる。(この言葉は銀行で自分の口座から他人の口座にお金を振替という意味にも使われる)

 

最初に医者に診てもらうときから、この紹介状を受け取り、次の医者に行くときも、医者の受付では、保険証を提出するだけ。いまはカードにチップが入っていたりするけど、当時は番号かなにかを手書きで記入していたように思う。薬の処方なども、受付で処方箋をもらったり、正社員の場合は、「仕事ができない」という証明書を発行してくれたり、すべて医者や病院の受付(事務)の方がやってくださり、その場で現金を支払うことはまずない。もし、保険でカバーできない治療とかある治療器具を購入するなどの場合は、金額をだいたい知らせてもらい、こちらがOKしたら、処置をしたり、器具を申し込んでくれて、その代金はあとから「請求書」が送られてくる。

ごく一時期(80年代後半から2010年代の今日までのわたしの滞在期間で)初診料というのを四半期ごとに徴収したことがあったけど、それもいまはないようだ。この前久しぶりに家庭医に行ったが、とくに現金は払わなかった。

 

そのあたりが日本では、財布をもたずに病院や町医者に行くなんてありえない。今回、年末年始でほんの2、3週間東京にいた間に一度だけ病院に行った。日本の健康保険は持っていないので、旅行者保険で補填ということもあり、受付でとりあえず現金で2万円を支払いあとで、請算することに。結局は心配ないといわれ、薬を出してもらって帰ったが、休日診療だったこともあり、ほぼ2万円かかった。これが多いのか、少ないのかわたしには判断できない。というのが、ドイツでは、病院や個人医の受付で現金を払った記憶がないから。 

(つづく)