leoundmax’s diary

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出羽守がモノ申す(3)主治医、弁護士、税理士 はじめに。

長くなりそうなので、ここからは、「はじめに」としておきます。

出羽守シリーズの第二弾は、もっと普通のことにしたいと思いましたが、ここ数週間にわたって、会合とかいろいろでかなりたくさんの日本人と話す機会がありました。

それで、実は自分が思っていた「ドイツ出羽」というスタンダードは、ローカルスタンダードで、「南ドイツ限定」「バイエルン州限定」「もっと南、ドナウ以南のオーバーバイエルン限定」とか、いわゆる、心理的に「白ソーセージ同盟」的な文化圏。あるいは、もっと、自分の親しい友達や同居人の価値観とか、その人個人の考え、その方の家族のスタンダードだったりする。

 

日本に住んでいたころ、幸か不幸か、生まれが東京都23区内(旧東京市)だったこともあり、言葉や暮らしは<都会的>かつ<日本の首都>であり、とりあえず、日本スタンダートな言葉を使う地域であった。高校三年生までその文化圏で、旧友や知り合い、隣人もまあそういうスタンダード。ときどき転校生や遠縁の親戚が、方言をつかったりすると「おもしろい言葉だ」と感じたりする自分でした。

 

大学生になると、比較的小規模とはいえ、いちおう全国的に名前が知れている(ある有名なプロスポーツのスターのおかげで)大学であったから、いちおう北海道から沖縄まで、さまさまな出身者は来ていた。首都圏や東京以北が多いのは否めないが。それでも100人程度のクラブでは、北海道2、3人。九州2、3人、5年に一回ぐらいは沖縄出身者もいた。

 

で、思い出すのが、ローカル(家族限定)ルールのこと。子どもの頃の家族での会話やゲームのルールなどは、自分にとっては、当然の無批判に受け入れられる、<誰でも>知っていることだと信じている。中高の友達と話したり遊んだりするとときどき「あれ?」となったりする。大学の合宿で、トランプしていると、やっぱり「え!」となったりする。みんな自分が今までやってきたルールややり方が正しと思って疑いもしないが、ゲームが進むに当たってその辺の差異が大問題になる。

 

「7並べ」で、ジョーカーを混ぜた時。そもそも混ぜていいという人と、いや、7なれべはジョーカーなしっしょぅ、て人もいて。しかも持ち札にジョーカーがあったとき、どうやって出せるかとか、いつ出せるかとか。ルールによっては最後までもっていると大惨敗になるとか。。。。

 

日本で、日本語で、身近な友人たちと遊んでいてもそうなんだから。

まして、ドイツに来てからは、ドイツ人といってもさまざまな文化、歴史、風習を背負った人たちが大学とか職場で集まったりするとき。そもそもドイツ人/ 外国人といっても、親は本人がもともと外国出身 で、家族や本人がドイツに帰化していた場合、ドイツ人と外国人の線引きもむずかしいし。ま、それはとりあえずいま考えからはずして。。。ずっとドイツの家庭で代々受け継がれたものとか、そういうのもは他でもない「ドイツな」、というドイツ人の中でもローカルルールとか、ドイツスタンダードとか、あるいは、グローバルスタンダードとかの差異がある。

 

ここ数年仕事の関係で、バイエルン州とティーリンゲン州を毎週往復している。そして、それぞれの地域で、7.8のクラスと接している。当然バイエルン、テューリンゲン出身者や大学生などは全国から人が集まってきていたりする。いままで「ドイツでは」と思っていたものが、実は、バイエルン限定だったり、テューリンゲンだけの気質があったり。ステレオタイプとしてのドイツって、たとえば漫画の「ヘタリア」が描く世界のように楽しくわかりやすくはあるのだけど、本当にそんな典型的な類型とかあるのだろうか。

 

などなど思いつつ、「ドイツ出羽」はやっぱりハードル高すぎて、自分の場合は、せいぜい「バイエルン(州)では」とか私の住んでいる地域では、とかもっと範囲が限定されておしゃべりしている仲間内、職場や学校の生徒、ママ友とかそういういろいろな小さな集まり(Gemeinde, 共同体)とか限定で、話を進めないとダメだな、こりゃって感じです。

 

で、いろいろ調べることも多いのえすが、とりあえず、今回は「医療」「財務、経済」「法律」関係の所感を述べてみたいと思います。